

最近何かと話題のパワースポットだが、
この榛名神社も日本屈指のパワースポットとして有名になっている。
いくつもの宿坊が並ぶ情緒ある石畳の坂道、
用水路の蓋までも玉砂利を入れたデザインの心意気に、
今でも地域から守られ愛され続けている神社だと感じることができる。
150mほどその坂道を上ると、歴史を感じさせる門(随神門)が私を迎えてくれた。
この随神門の向こうには深い緑が広がっていた。その神秘的な森の奥には、
赤い橋を渡って続く1本の石道が奥まで続いていた。
吸い込まれるように門をくぐると、坂道を歩いて汗ばんだ体を、
スッと心地良い空気が私を包んだ。
石道に沿うように、道の横下には川が流れており、
この空間にはマイナスイオンがたっぷりありそうと思ったのか、
思わず深呼吸をしていた。
まるで渓谷へ散策に来たかのような爽やかさを感じながら、
周りの景色を見ながらゆっくり歩を進める。
昨晩の雨で濡れた苔が、まるで発光しているかのように太陽の光りに照らされ、
幻想的で美しい道が続いている。

遠くに人の賑わいが見え、近づいていくと
なんとこの山道のような場所に一件の売店があった。
トイレもここにあり参拝者の休憩場所として設置されているようだ。
外国人の参拝者が何かに興味を持って集まっている。
そのほかに、年配者と同じくらい若いカップルもいて、
榛名神社がパワースポットとしての知名度があるのだろうと改めて感じた。
さらに歩を進めると、まるで迫ってくるかのような岸壁沿いに石道が続いていた。
ここは近代になってから工事したのだろう、鉄骨で組まれた安全な道になっていた。
しかしこの鉄骨が建設される前から神社は存在していたはず…
“すごい”という言葉でしか表現しきれないが、
昔の人はこの鉄骨が無いときに神社を建てたはずで、
自然美があるきれいな場所だが、こんな厳しい地に建てようと思ったのは、
やはり昔の人もこの地にスピリチュアルなものを感じ榛名神社を建てたのだろうか。

次に矢立杉という国指定の天然記念物になっている大きな巨木が現れる。
人間がちっぽけであることをまざまざと感じる大木は、
なんとも言えない生命のパワーを感じる。
さらに歩を進めると、お清めのための水がある御水屋があり、
横に目をやると1本の細い滝(瓶子滝)に目を奪われる。
滝の両側の岩が神酒を入れる器(瓶子:みすず)に見えることが由来らしい。
榛名神社がパワースポットと言われる所以は この大自然そのものなのかもしれない。
そして本堂へたどり着くまでに階段を上っていくのだが、
双龍門の後ろにそびえる鉾岩(ほこいわ)はなんとも厳粛な様である。
本堂の背には御姿岩(みすがたいわ)があり、
この榛名神社と自然との調和は、本当に心奪われるものがある。
